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面について
無形文化財に指定されている備中神楽。

この神楽は山河のたたずまいと共に吉備の国、備中の人々の心のふる里として古い先祖から受け継がれてきました。話の元は、古事記や日本書紀に出てくる神話を脚色して巧妙に組み立てられています。

備中神楽で使われてきた面は、神職が桐の木を使い自ら手彫りで造ったと云われています。

独持の表情を持った神々達は、いまでは神楽太夫や面打師等の手によって威厳、滑稽、喜怒哀楽など多種多様な相貌を表情豊かに引き継がれ、ときには神楽を偲ぶ創作として造られている面もあります。

お馴染みの『おかめ』や『ひょっとこ』の面も、神楽の中の登場人物です。『おかめ』は『お多福』ともいわれ、正月の遊びにその面影を覚えている人も多いことでしょう。〔福を呼ぶ面〕として親しまれていますが、面にはそれぞれ意味がこめられ、その象徴ともされています。


面の創作
神楽面の素材は桐を使用しています。桐は、材が柔らかく面をつけたときの感触や吸湿性、軽いなどが使われている理由のようです。

25〜30センチの原木を数年乾燥させ、用途に合わせた長さに輪切りにし、それを二つに割ってさらに数年乾燥させて下地の素材を造ります。


この素材をノミなどで彫り出していき、胡粉(貝殻をすりつぶした白い粉)を膠で溶いて何層にも下塗りを行いカシュー(うるし)などで彩色を施して完成させてゆきます。


備中神楽に用いる面は約35〜6種類以上あるといわれています。


「雄水」
1995年の春、面打ち師「春山流師範」の免状を授かり春山流面打師:雄水が誕生しました。

「雄水」は(号)で、本名は「津村繁雄」といいます。この「号」は、製作年月日とともに面の裏に署名しています。


春山流面打師:雄水は、出身地である岡山県北部の知人友人の助けもあって材料に恵まれ、彩色を施さず、木肌が露になったままの「素彫り面」を得意としています。遊び心を持った創作を続けていきたいと、木地(木目・年輪)の温かさを大事にした彫りが多くみられます。


素彫り面
この、彩色をしない、舞うために供しない、造形としての素彫り面は、伝統を云々する他の面打ち師達からは異端と見られているようです。

しかし、「神楽面と備中神楽について」でも触れましたが、江戸時代に能面の形式に縛られ、前代の移し面を大事とした面作りから脱却し、庶民の中の自由な芸能神楽として今の神楽面が考え出された経緯があります。

創作面はいろいろな時代や精神性を反映し、その中の一つである「素彫り神楽面」の所在もはっきりしてくるでしょう。


雄水は彩色をした舞用ものもこのサイトでご紹介しているように数多く造っています。

最近は面づくりの指導にもあたっています。



監修:雄水
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